人並みの中を歩きながら心と身体を泳がせる
横を見ながら上を見ながら自由気ままに泳がせる
染みついた汚れや思い出が至るところにあるから
二人が嫌になるほど言い合っていた風景まで浮かんでは沈んでいく
赤の他人や知人や友と思っている人が近くを横切って
大きい小さい波が打ち寄せてはまた打ち寄せていく
夢に出てくるぐらいならいっそのことなんて
思ってもなく思ってはいけないことを思って
夜空を見つつ泳げるのはここまでだと心と身体が思っている
ただいまと今を認めよう
また出かければいいだけの話だよ
きっとね
【 May 31, 2025 】
響いては遠くになったり近くになったりするくすぶるサイレンの音あたりで
